植物の水やり(2)

簡単そうで、難しい水やり。
植物が元気に育つかどうかは、水やりの仕方が大きく影響してきます。

花壇やコンテナなどによっても、水やりの仕方には違いがありますが、季節によっても大きな違いがあります。ポイントを押さえた水やりをしましょう。

春から初夏にかけての季節は、植物の生長が盛んな季節です。水やりにも特に気を配る必要があります。
土が乾いてから、たっぷりと水をあげましょう。
ただし、冬の間に水やりを控えめにしていた植物は、温かくなってきたからといって、急に水を増やすと、根を傷めることになってしまいます。少しずつ水を増やすように注意しましょう。

夏の水やりは、比較的涼しいと感じる早朝に水やりをすることがベストです。タイミングを逃した時は、夕日が落ちて暑さがおさまってから行ってください。気温が高い間に水やりをすると、蒸れて株が弱ってしまいます。蛇口やホースに溜まっていた水は高温になっていることがあるので注意してくださいね。
逆に冷えた水を与えると、ショック状態に陥ることもあります。必ず水の温度を確かめてから与えてください。
鉢植えやハンギングは、乾燥しやすいので、しおれさせないように気をつけます。
お庭への水やりは、花壇だけでなく、お庭全体に水をまくと良いですね。

秋も、春と同様、植物の生長が盛んな季節ですので、十分に水やりしてください。
10月下旬ごろになり、気温が下がってくると植物の生長も鈍くなってくるので、だんだん水の量を減らしていきましょう。

冬は植物の生長がかなり鈍くなります。 この季節に水をやりすぎると、根を傷めて、腐って枯れてしまうこともあります。水やりはできるだけ控えるようにしてくださいね。
夕方の水やりは禁物です。夜のうちに水が凍ってしまうことがあるので、暖かい日の午前中に行い、夕方には鉢土の表面が乾いているようにしておきます。
面倒ですが、水道の水にお湯を足すなどして、15℃くらいに温めた水を与えるのがベストですよ。
  


切り戻し

花壇や鉢植えの花を少しでも長く楽しむためには、日々のお手入れが大切ですね。
花を長く、美しく咲かせるために行うことに、花がら摘みがありますが、1本の茎に咲く花には限界があるので、花がら摘みだけでは足りません。
開花の最盛期を過ぎた花をもう一度よみがえらせるために、切り戻しを行ってみましょう。
切り戻しを行うと、枝は若返り、もう一度美しい花を楽しむことができますよ。
草姿が乱れ、花や蕾が少なくなってきたら、思い切って茎ごと切ってしまいましょう。

ミントやバーベナ、ペチュニアなど、スピーディに生育するものは深く切り詰めます。
深くハサミを入れるのはためらってしまいがちですが、思い切りよく切り詰めるほど、よい株になりますよ。
一年草の場合は、好みの高さまで切り詰めてください。
マーガレットやユリオプスデージーなど、比較的ゆるやかに生育するものは浅めに切り詰めます。

切り戻しの時期や、切る場所などは、植物によって異なりますので、それぞれの性質をよく調べてから切り戻しを行ってくださいね。

切り戻しを終えた植物は、月に2回ほど液体肥料を与えます。
花壇の植物は難しいですが、鉢植えのものは、強い日差しを避けて半日陰に置いておいた方が安心です。

切り戻しをしない植物もあるので気をつけてくださいね。
シバザクラやマツバギクなどは、枝を広げながらその先端に花をつけていきます。
切り戻しを行うと、開花が見られなくなってしまうので、開花中は切り戻すことは避けてくださいね。





  


植物の梅雨対策

梅雨の季節は、人間にとってもいやな季節ですが、花壇や鉢植えの植物にとっても辛い季節です。
乾燥を好む植物は根腐れを起こしたり、長期間雨に当てたまましたりすると、花が傷んで病害虫が発生しやすくなってしまいます。大切なものだけでも、雨の当たらない場所に取り込んでやることが一番ですが、すべての植物を移動させるのは難しいですよね。
雨に当たってしまう植物には、梅雨の被害を抑えるために、十分に対策しておきましょう。

鉢植えは直接地面に置くと、はねた泥が葉裏の気孔をふさいだり、ナメクジの被害にあったりしてしまいます。台やスノコの上に置くなどして対処しましょう。

鉢植えなら移動させたり、台の上に置いたりして対処できますが、花壇の植物はどうしたら良いでしょう。
泥はねを避けるために、株元にマルチングをしてやります。腐葉土やワラなどを敷いておくと良いです。
また、雨の降った次の日に晴れた場合は、軽く水をかけて葉についた泥を落としておくと良いでしょう。

梅雨の晴れ間の直射光線は案外強力です。水滴をたっぷりと含んだままの株に日が当たってしまうと、株の内部から蒸れて傷んだり、ときには枯れてしまったりすることもあります。
このような蒸れによる被害を小さくするために、間引き剪定をしておく必要があります。
間引き剪定とは、込み合った枝や茎を間引いて、十分に風が通るようにすることです。
花壇で大きく育った株や、寄せ植えされた植物などは特に中心部が蒸れやすく、病虫害の原因にもなります。中心部の茎を間引いて、風通しを良くしてやりましょう。

梅雨が過ぎ、暑い夏が終わると、植物が元気を取り戻す秋がやってきます。
秋に少しでも多くの花を楽しむことができるよう、梅雨時期からしっかりと対策をしておきましょうね。
  


冬に咲く花

冬の花壇に元気に咲いてくれる花として定番の花はパンジー、ビオラですが、その他にも寒さに負けない花はいくつかありますよ。

スイートアリッサムは、ガーデニング初心者の人でも、育てやすい植物です。
白色のものが多く出回っていますがピンクや水色のものもあります。
パンジーやビオラなど、他の植物とも寄せ植えしやすく、花壇に植えればグランドカバーにもなりますよ。
水切れに弱いので注意してくださいね。

プリムラ・ジュリアンは、小花で香りもあり、寄せ植えにもぴったりの可愛らしい植物です。
パンジーやビオラのように、ほとんどの色がそろい、バラ咲きや八重咲きのものもあります。開花期は次から次に花があがるので、こまめに花がら摘みをしてくださいね。

背が高くなり、花壇や寄せ植えのポイントになるストックは、花期の長い植物です。
12月までに花つきの苗を購入すれば、開花がゆっくりと進んで、春まで楽しむことができますよ。
一重咲きと八重咲きのものとあります。

ハボタンは、お正月に欠かせない植物ですね。
和風のイメージですが、切れ葉タイプの品種は、洋風の草花とも良く合います。
最近ではミニハボタンも多く出回っていて、とても可愛らしいですよ。

冬の戸外でも楽しむことができるシクラメン、ガーデンシクラメンは、寒くても元気に花を咲かせてくれます。
耐寒性は強いですが、直接霜が当たる場所では、枯れなくても花つきが悪くなります。
玄関先や軒下に飾るのがベストです。

冬の寒さにも負けない花を大切に使って、花壇や寄せ植えを楽しみましょう。



  


チューリップ

球根植物には、春植え球根、夏植え球根、秋植え球根など、様々ものがありますが、代表的なものは、チューリップですね。

りっぱな花を咲かせる最初の1歩は、良い球根を選ぶことです。
同じチューリップの大きさを比べてみて、より大きくて、重いものを選びましょう。
チューリップの球根は、外側に茶色の薄皮が付いていますが、これははがれていても大丈夫です。
傷やカビ、虫食いの跡、病班があるものは避けましょう。

植えつけの時期は、10月下旬から11月、寒冷地では9月中旬からです。
気温が15度前後に下がって、十分に涼しくなってきてから植えつけてくださいね。

チューリップはコンテナにも植えることができます。
芽が隠れる程度に浅植えして、下に根が張るスペースを確保してやります。
浅く植えすぎると、霜が降りてきた時に球根が持ち上がってしまいますので、気をつけてくださいね。
植えつけの間隔は、球根1個分が目安ですが、やや間隔を狭めて植えた方が、見栄えが良くなりますよ。
チューリップは背が高くなり、足元が少し寂しい感じがするので、草丈の低い植物と寄せ植えすると、より可愛らしく仕上がります。

花壇に植える場合、球根の根がしっかり張っていくように、土をよく耕しておきます。
植えつける深さは、球根の3個分が基本です。間隔は、球根2個分が一般的ですが、コンテナと同様、少し狭めて植えた方が見栄えがします。
花壇に植えた場合は、頻繁な水やりは必要ありません。
気をつけたいのは病害虫で、球根の芽吹く時期はアブラムシがつきやすいので注意してくださいね。
オルトラン粒剤などをまいて、早めに予防しておくと安心ですね。

チューリップは子供にもとても人気のあるお花ですね。
最近では色々な品種が出回っていて、どれにしようか、選ぶのも楽しみの1つです。
初心者の人でも簡単に咲かせることができるので、是非植えてみてくださいね。



  


パンジーとビオラ

冬の寒い時期にも、元気な花を咲かせてくれるパンジーとビオラ。
春になると、大株になり、次から次に開花して花壇を美しく彩ってくれます。
冬から春にかけての花壇には、欠かすことができないお花ですね。

パンジーとビオラの始まりは、野生の三色スミレです。この三色スミレがイギリスで品種改良されて、18世紀の半ばに現在のパンジーが誕生しました。ビオラが誕生したのは、それより少し遅れて19世紀終わり頃です。

パンジーの名前の由来は、「パンセ」という言葉からです。パンセとはフランス語で「思考」という意味で、花が考えている人の顔に似ていたことからその名がつきました。
確かにパンジーって、どこか人のお顔に似ていますよね。

パンジーとビオラは分類学上は同一のものとされていますが、一般には、花の大きさで区別されることが多いです。
花径が5、6cm以上のものをパンジー、2、3cm以下のものをビオラと呼ぶことが多いようです。
その中間くらいの大きさのものは小輪パンジーなどと呼ばれています。
ですが最近ではさらに品種改良が進んで両者の性質の差はなくなりつつあります。

パンジーとビオラは、とにかく品種が豊富です。
花弁の縁がフリンジしているものもあり、強いフリンジ咲きの「オルキ」は、道行く人が立ち止まるほど華やかで存在感があります。
大きさや色も様々です。花径が約12cm以上にもなるパンジーは、一輪だけでもとっても見応えがあります。
花色が黒い「スプリングタイムブラック」という品種もあります。

種類や花色によって表情が少しずつ違うパンジーとビオラは、それだけで寄せ植えしても素敵ですね。
どれを選ぼうか迷ってしまうと思いますが、花輪を統一して植えたり、パンジーとビオラをバランス良く混植させたりと、あれこれデザインを楽しみながら植えてみてくださいね。



  


パンジーとビオラの育て方

冬の花壇に欠かせないパンジーとビオラは、開花期がとても長く、丈夫な草花です。
様々な品種があり、寄せ植えでも花壇でも使いやすく、ガーデニング初心者の人でも育てやすいですが、より長く花を楽しむために、育てるときのポイントをおさえておきましょう。

植える時は、日当たりのよい場所を選んでください。半日陰でも育ちますが、やはり日光がよく当たる場所のほうが花つきが良いです。

植える時期にも気をつけてくださいね。
園芸店では10月くらいから苗が出回りますが、軟弱なものが多いので気をつけてくださいね。
また、あまり暖かい時期に植えてしまうと、徒長してしまいます。慌てずに、最低気温が10℃を下回るまでは植えない方が良いでしょう。

パンジーとビオラは、乾燥が苦手です。特に鉢植えやハンギングは水を切らさないように注意しましょう。
冬場は夕方や早朝に水やりすると、株が凍ってしまう場合があるので、冬場の水やりは気温が上がってきた午前中がベストです。

肥料は、花が咲いている間は、2、3週間に一度、最盛期の3月からは1週間に一度、液肥を与えてください。
株の育たない冬場は、肥料のやりすぎに注意してくださいね。

綺麗に咲かせるためには、花がら摘みも大切です。
雨で濡れている状態で、花がらが残っていると、灰色カビ病の原因になる場合があるので雨の続く時は特に丁寧に取り除いてください。

パンジーとビオラでは、ビオラの方が耐暑性が強く、春遅くまで楽しむことができますが、ゴールデンウィーク頃までが限界です。(涼しい地方では、もう少し後まで可能ですが・・・)
株姿が乱れてきたら、感謝の気持ちをこめて、思い切って抜いてしまいましょう。
パンジーとビオラは、お花の部分だけコップに浮かべたり、花瓶に挿したりしても素敵です。最後まで、楽しんでくださいね。
  


植物の種まき

お店で買ってきた苗を植えて、花壇で大きく育てるのもガーデニングの楽しさですが、自分で種から植物を育ててみるのも、また違った楽しさがあります。
種から育てれば、お店で苗をたくさん買ってくるより経済的ですし、園芸店などにはない品種の種も、通信販売で比較的簡単に手に入れることができます。
なにより、自分で種から育てた苗を花壇や鉢植えに植えて楽しむことができたら、とっても嬉しいですよね。

種は、植物によって、形や大きさ、性質も様々です。
お店で売られている種袋には、その種のまき方や育て方、発芽適温など、勉強になることがたくさん書かれていますよ。発芽確率も書かれていることがあるので、初めて挑戦する人は発芽率が高いものを選ぶと良いですね。

一般に春に開花する植物は秋に、夏から秋にかけて開花する植物は、春に種まきします。用土は種まき用土が市販されているので、それを使うと便利ですね。
自分でブレンドするなら、赤玉1:ピートモス1の割合です。

種まき用のトレイなどもありますが、卵パックや、イチゴパック、牛乳パックの側面を切り取ったものなどでも代用できます。
自分が使いやすいものを使ってくださいね。
小さな種をまく時は、ピートモスを平板状にした「ピートバン」がおすすめです。
無菌で肥料も含まれていて、発芽率が高いので、失敗が少ないですよ。

種をまいた後は、雨のあたらない半日陰に置いておきます。
発芽してきたら、少しずつ日向へと置き場所を移していきます。
子葉が開いて、込み合ってきたら、間引きをする必要があります。
せっかく出てきた芽を間引いてしまうのは、かわいそう・・・と思ってしまいがちですが、丈夫な苗を育てるためには、しっかり間引きをしておくことが大切です。

双葉が開いてしっかりしてきたら、黒ポットに植え替えです。
ポットの土は、一般の園芸用の土でOKです。
苗を移す時は、根を傷めないように気をつけて用土ごと移してくださいね。
ここでも間引きが必要です。
元気なものを1つ残して、後は間引いてしまいましょう。

ポットの中で元気に育ってきたら、いよいよ花壇にデビューですよ。

種まきしたものは、一般に園芸店で売られる苗より開花時期が遅いですが、丈夫で大きく育ってくれます。

種まきは難しそう、と敬遠していた人も、一度やってみてください!
きっとその楽しさに、やみつきになってしまうと思いますよ。


  


球根の保管方法

チューリップやクロッカスなどの球根植物は、短期間で生育し、花を咲かせます。
球根は基本的に丈夫ですが、開花時期を終えて長い眠りにつく球根を大切に保管して、次の開花時期に備えましょう。

花壇やコンテナなどで、愛らしく咲いていた球根植物は、花が終わると地上部が枯れてきます。ここで注意しておきたいポイントに、開花後の葉の刈り取り時期があります。

翌年花が咲かないとか、花つきが悪いなどといった原因の多くが、花が終わった後にすぐに葉を刈り取ってしまったことによるものです。
開花後は、花がらを摘んで結実しないようにしておき、葉が半分以上黄色くなるまでは、葉を刈り取らないようにしましょう。
球根を掘り上げるのは、地上部が約3分の1以上枯れてくるのを待ってからにしてくださいね。

掘りあげた球根は、病気に侵されていたり、害虫がついていたりしないか、よくチェックして、健全なものだけを保管しましょう。
ペンレート水和剤1000倍液に30分ほどつけて殺菌しておけば安心です。
殺菌後は、よく乾燥させておいてくださいね。

乾いたら、ネットや紙袋に入れて、直射日光の当たらない、風通しが良い場所で保管します。春植えの球根は、新聞紙などにくるんでおき、温度変化が少なく、0度以下にならない場所で越冬させてくださいね。
色々な球根を保管しておく場合、球根だけでは何の球根か判別しにくいですね。
植える時に一目で分かるように、花の種類や花色などを記して添付しておくと便利ですよ。

球根の中には、毎年、掘りあげなくてもよいものがあります。
ムスカリや、スノードロップ、オキザリスなどは、堀り上げない方が、花つきが良くなります。
花壇やコンテナのスペース的な問題もありますが、余裕があれば、そのままの状態にしておいてくださいね。
  


肥料の施し方

花壇や鉢植えの植物を健康に育てるために必要なものに、肥料があります。

肥料は、ただやみくもに施すのではなく、与える時期を考え、目的にあった肥料を施すことが大切です。

肥料には大きく分けて2種類あり、化学的に合成された化成肥料と、油かすなど、自然のものが原料となっている有機質肥料があります。
また、固形になっているものや、液体タイプ、粉末タイプと、様々なものがあります。
一般に、固形の肥料は効果が長持ちする緩効性のものが多く、液体肥料は、速効性のものが多いです。

まず、植物の苗を花壇などに植える時に必要な肥料、元肥を施しましょう。
元肥とは、植物がしっかり土に根づくように根の生長を促す肥料です。
肥料効果が持続する、緩効性の化成肥料や有機質肥料を使います。

苗がしっかり根づいてきたら、追肥を施します。
追肥は、植物の生長に従って、不足した養分を補うための肥料です。
施すとすぐに効果が表れる速効性の肥料を使ってください。
速効性の肥料は、効果が10日前後と短いので、1、2週間に1回の割合で施してくださいね。

肥料の濃度が濃すぎたり、量が多すぎたりすると、「肥料やけ」といって根が障害を起こしてしまうことがあります。ひどい場合は根腐れして枯死してしまいますので、適当な時期に、適量を施すことが大切です。液体肥料の場合は、容器に薄め方が記されているので、濃すぎないように気をつけてくださいね。

また、植物によって、肥料がたくさん必要な植物と、それほど必要としない植物とあります。
なかなか難しいですが、植物の性質をよく把握してから施すようにしてくださいね。
  


害虫対策

ガーデニングを楽しんでいる人にとって、避けられないことに虫の対策があります。
特に花壇でお花を楽しんでいる植物は、虫の被害を受けやすいです。
虫は苦手で・・・という人は多いと思いますが、そんなことは言ってられません!
可愛い植物のため、頑張って虫の被害から守ってあげましょう。

慣れない内は、植物が病気や虫に害されていても気づかないことがあります。
植物を上手に育てていくには、まめな観察が大切です。
毎日注意深く眺めていると、ちょっとした変化にも気づくようになりますよ。
葉に変な模様がないか、葉の表面にカビのような白いものが付いていないか、花や葉が食べられていないか、株元はしっかりしているか、周りに虫のふんが落ちていないか、などをチェックしましょう。
1つでも見つかったら、虫の被害を受けている可能性大です。
すぐに対策をしてあげましょう。

園芸店などに行くと、色々な害虫対策の薬があります。
容器に書いてある説明をしっかり読んで、被害を受けている植物の症状と一致する薬剤を適切に使い、やたらに撒かないようにしましょう。

あると便利なものは、オルトラン粒剤です。
アブラムシやカイガイラムシ、ケムシ類など、ハダニ以外の様々な虫に効果的です。
植物の株元にまいておくと、水にとけて植物が根から吸収する仕組みです。
速効性はありませんが、手軽に利用できて効果は長持ちしますよ。

すぐに虫を退治できる、スプレータイプの殺虫剤も用意しておくと良いですね。
見つけたらすぐに退治するのが、害虫駆除の鉄則です。

春は、植物が元気を取り戻して、華やかになる季節ですが、同時に虫も活動しだす季節です。
被害を受けやすい春の花壇には、あらかじめオルトランをまいて、予防しておくと安心ですね。