木酢液

ガーデニングは楽しいけれど、害虫は苦手で・・・と思っている人は多いですよね。
特に花壇などに地植えしてある植物は、害虫被害を受けやすいです。
害虫被害を見つけたらすぐに対応しなければいけませんが、ハーブや野菜を育てている人はなるべく薬は使いたくないですよね。
ペットを買っていたり、小さい子供がいたりするお家でも、やはり薬を使用するのは少し心配ですね。

そこでおすすめなのが、お酢です。
お酢には色々ありますが、一番おすすめなのは木酢液です。
水で薄めてスプレー容器に入れて葉っぱなどに散布すれば、害虫が寄り付かなくなりますよ。
害虫対策としてだけではなく、植物の病気予防にも効果的です。

また、木酢液は、土質の改良にも役立ちます。
ジョウロを使って薄めた木酢液を花壇にまいてやると、土中の微生物を増殖して元気にしてくれるので、それによって、植物の根の張りが良くなり、植物が元気になりますよ。
葉物野菜は苦味がなくなったり、果物も美味しくなったりします。
また、土質が改善されることで、化学肥料や農薬の使用も減らすことができます。
植物にも人間にも優しくて安全ですね。

使用するときは、必ず濃度に気をつけてください。
薄め方は、たいてい木酢液の容器に記載してあるので参考にしてくださいね。
極端に濃くしてしまうと、植物を傷めてしまうことになります。

木酢液には独特の香ばしい匂いがあります。
この匂いが苦手で・・という人もいると思いますが、これも慣れてくるものです。
植物にはとても優しいものなので、匂いに負けず、是非使ってみてくださいね。
  


家庭用小型耕運機

お庭に花壇を作りたい、家庭菜園で手作り野菜を楽しみたい、とは思っているけれど、造成地などの場合、固い土を掘り起こすのが大変そうで・・・と、なかなか踏み出せない人は多いのではないでしょうか。

そんな時、手軽に使える、家庭用小型耕運機はいかがでしょう。。
家で耕運機なんて・・・と抵抗を感じる人もいると思いますが、鍬やシャベルで固い土を掘り起こす作業は重労働です。
特に女性や年配の方には辛い作業ですよね。
腰に負担がかかり、作業も思うようにいかずに、耕すだけで長い時間がかかってしまいます。

園芸店などに行くと、色々な耕運機があります。
家庭用耕運機として売られているものは、ほとんどの物が軽くて女性にも扱いやすく、持ち運びが楽にできるものです。
離れた場所で菜園を楽しんでいる人も、簡単に持って行けるので便利ですね。

耕運機を使うと、土の中をしっかりかき回してくれるので、雑草の根を断ち切って、雑草が生えにくくなります。
また、土に適度な空気を送り込めることによって、酵素を含ませて良い土壌になりますよ。簡単に短時間で耕せるだけでなく、このような利点があることは、花壇や菜園作りにはとても嬉しいですよね。

耕運機の運転は簡単で誰にでもできますが、使う時には必ず動きやすい服装で、頑丈な靴を履き、手袋をはめて運転してくださいね。

価格は2万円前後くらいです。
一度使うと、もっと早くから使っておけば良かった!と思う人が多いようですよ。
是非利用してみてください。
  


花壇の縁取り

すてきなガーデンを目指して、花壇作り。
花壇に植える植物をより美しく、綺麗に見せるポイントになるものに、花壇の縁取りがありますね。

縁取りの材料や、仕切り方ひとつで、お庭はさまざまな表情に変わります。

ガーデニング用品店には、たくさんの種類の縁取りの材料があります。
レンガやブロック、枕木、丸太、木製の連杭、またプラスチックやポリプロピレン製の土留めなど、様々なものがあります。

レンガ1つとってみても、色々な形、デザインがあり、価格も幅広いです。
お店によって扱っている種類も違うので、お気に入りの材料が見つかるまで色々なお店を回ってみるのも楽しいですね。

配置の仕方にも工夫してみてください。
連杭ならカーブを付けてみたり、レンガなら1種類だけでなく、複数の種類のものを組み合わせて作っても楽しいですね。

地面より高い位置に作った花壇、レイズドベッドも素敵です。
レンガや枕木などを積み上げ、その中に培養土を入れて花壇にします。
水はけも良く、高さのある花壇は、お庭の景観に変化が出ますよ。

レイズドベッドは、土がない場合でも同じようなイメージで作ることができます。
プランターに花を植えて、その周りにレンガを置いたり、連杭で囲んだりすると、レイズドベッドのような、高さのある花壇風に仕上げることができますよ。

市販の縁取り用品だけでなく、植物を縁取りに使う方法もあります。
スイートアリッサムやチャイブ、ウッドボックスなど、背丈の低い植物を利用すれば、可愛らしい縁取りになりますよ。
どんな草花にもなじむ、白色や、無彩色のものが使いやすいです。
自分の好みで選んでみてくださいね。




  


ベジタブルガーデン

「ベジタブルガーデン」という言葉を知っていますか?
ベジタブルガーデンは、キッチンガーデンとも呼ばれ、ガーデンとしての雰囲気を保ちながら、花壇やコンテナで野菜作りを楽しむことです。
本格的に野菜作りをして収穫するというよりも、葉の形が美しい野菜や、可愛らしい果実を選んで、見ても楽しく、食べてもおいしい花壇作りが目的です。

本来は観賞用ではない野菜を美しく見せるには、野菜の草丈や形、色を活かして工夫する必要があります。
花壇では、草花でデザインする時と同じように、草丈の低いものを手前に、順に高いものを植えていくと見栄え良く仕上がります。
草丈の低い、キャベツやホウレンソウなどの葉菜類を縁に植えて、中央にはナスやピーマン、後ろには草丈が高くなるトマトやキュウリなどを植えていくといった感じです。

また、色にも注意してみましょう。
手前から薄い黄緑色、濃緑色、濃紫色、という感じで並べると、グラデーションがかかって美しく仕上がり、花壇に奥行きも出ます。

野菜とお花とで寄せ植えを作ってみても楽しいですね。
マリーゴールドは、コナジラミを防除してくれます。
一緒に寄せ植えすれば、害虫対策にも良いですね。

また、インパチェンスは土の乾燥を防ぎます。乾燥に弱い、カラーピーマンと寄せ植えすれば、マルチングの役割も果たしてくれますよ。

ベジタブルガーデンで気をつけなくてはいけないことに、「連作障害」があります。
野菜は、同じ場所で毎年育てようと思っても、うまく育ちません。
連作すると、特定の病害虫が発生しやすくなったり、病気にかかりやすくなったりします。
トマトの葉が枯れてしまう青枯病や、根にコブが出来るキャベツの根コブ病などがあります。ウリ科やナス科、アブラナ科、マメ科などは、特に連作障害が出やすい野菜なので注意しましょう。

野菜の性質をそれぞれ理解したうえで、じょうずにデザインを考えることがベジタブルガーデンのポイントです。





  


花壇の種類

花壇には色々な種類があります。

背の低い植物を使って、じゅうたんを敷き詰めたようにいっぱいに植え込んでいく毛氈花壇(もうせんかだん)や、整形式庭園によく見られる、幾何学模様などでデザインされた花壇、沈床花壇(ちんしょうかだん)などもありますが、お庭の花壇としては、ボーダー花壇、寄せ植え花壇、模様花壇が適していて、作りやすいと思います。

ボーダー花壇は、建物や塀などに沿って作る花壇です。
ボーダー花壇を作る時は、手間に背の低い植物、奥に行くほど順に背の高いものといった配置で植物を植えていきます。

寄せ植え花壇は、お庭の中央など、壁に沿っていない部分に、円形や四角形などを形作って植物を植え込む花壇です。
鉢植えに寄せ植えを作るように植物を植えていきます。
円形花壇の場合は、中央に背の高い植物、縁にいくにしたがって背の低い植物を植えていくと、立体的で見栄えが良いです。

模様花壇は背の低い植物を使い、花や葉の色で模様を描くように植え込んだ花壇です。
家庭の花壇では、単純な模様にして、株の姿が乱れにくい植物を使い、線を描くように植えつけると良いです。

植物の色や草丈のほかに、花壇に植える植物を選ぶ時の大切なポイントに、植物の開花期があります。
開花期が同じ時期の植物ばかりですと、開花が一時期に集中して、後は寂しい花壇になってしまいますね。

開花期のことを考えながら、球根類や、一年草、宿根草など、色々な種類の植物を組み合わせると、1年を通して楽しめる花壇になりますね。

  


一年草と多年草

植物には、大きく分けて、1年草と多年草があります。

1年草は、その名の通り、タネをまいてから生長して花が咲き、枯れるまでの期間が1年以内の植物です。代表的なものに、パンジーやビオラがあります。

それに対し、多年草は、タネをまいて株ができると、数年にわたって花が咲く植物のことです。その中でも、多年草には2種類あり、根は生きているのですが、冬に地上部が枯れてしまう種類と、そうでないものとに分けられます。

冬に地上部が枯れてしまう多年草の代表的なものには、スズランやギボウシなどがあります。
1年を通して地上部に葉や花を残す多年草は、宿根草とも呼ばれます。

1年草と多年草、それぞれメリット、デメリットがあります。

1年草は花器が短いため、何だか寂しい感じがしますが、寿命が短い1年草は、とっても多くの花をつけてくれます。また、花期が長いことも特徴です。
パンジーなどは、寒い地域を除いて、秋から春にかけて、半年近く咲き続けてくれます。
価格も多年草に比べて安く、気軽に購入することができます。

多年草は、毎年大切にお付き合いできる植物で、お得なイメージですが、何年も同じ場所に植えておくと、株がとっても大きくなります。
他の植物との混同が難しくなってくるので、花壇などに地植えする時には、株の成長を考慮して、十分にスペースを取って植えた方が良いですね。
また、大きくなった株を掘り起こすのは大変ですが、3、4年に1回は、株分けをする必要があります。株が大きくなりすぎると、新芽が成長しにくくなって、花もつきにくくなってしまいます。

多年草の苗は、成長が遅く、生産に時間がかかるために比較的価格が高いものが多いです。ですが、上手に育てれば、植えっぱなしで毎年楽しむことができるので、やはりお得ですよね。

1年を通してバランスのとれた花壇作りをするには、1年草と多年草をうまく調和させることが大切です。
植え替えの手間が省けるからといって、花壇に多年草ばかりだと、華やかさに欠けた花壇になってしまいます。
1年草と多年草、また樹木なども上手に組み合わせて、植物の特性を楽しむことができる花壇作りをしてみてくださいね。
  


シンボルツリー

お庭を印象づけるものは何でしょう。
花壇や芝生などを想像しますが、大きなポイントになるものに、シンボルツリーがあります。

シンボルツリーとは、お庭の中心となる樹木のことです。
シンボルツリーが1本あるだけで、お庭に高さと変化が生まれて、立体感と奥行きが出てきます。

お庭の草花や花壇との調和も大切ですが、存在感のあるシンボルツリーは、建物との調和も大切です。
樹木によって、和風のイメージだったり、洋風のイメージだったり、受ける印象は様々なので、お家のイメージにあったシンボルツリーを選んでくださいね。

樹木には、花を楽しむ樹木、実を楽しむ樹木、枝や葉を楽しむ樹木など、様々なものがあります。

花を楽しむことができる樹木には、ハナミズキやサルスベリ、実を楽しむことができる樹木には、ヒメリンゴやミカイドウ、枝や葉を楽しむことができる樹木には、シダレカツラやシラカバなどがあります。

また、常緑樹か、落葉樹かも、樹木を選ぶ上で重要なポイントです。

常緑樹は、緑が少なくなる冬でもグリーンを楽しませてくれます。
1年中、葉が茂っているので、目隠しの役割もしてくれます。
ただ、ずっと日陰ができることになるので、冬場のことを考えて、お家の日当たりを考慮する必要があります。

落葉樹は、夏には日陰を作り、冬は葉が落ちるために、寒い冬はお部屋の中にも光を入れることができます。花の咲く木が多いのも特徴です。
ですが、 秋の落葉シーズンには、落ち葉の掃除が必要です。
樹木が大きくなってくると、葉の数も増えて、お掃除がかなり大変です。
近所のお家まで葉っぱが飛んでいくこともありますから、落葉樹を植える場合は、植える場所にも注意が必要ですね。
  


良い苗の選び方

園芸店に行くと、たくさんの花苗がありますね。
どれも皆同じ、と思ってしまいそうですが、花苗を選ぶ時にはポイントがいくつかあります。
良い花苗を選んで、花壇に美しく花を咲かせましょう。

まず、徒長していない苗を選ぶことです。
徒長とは、日照不足や肥料不足になっている植物におこる、植物がむやみに伸びた状態のことをいいます。
茎が長く伸びている苗は、大きく育っていると勘違いしてしまいそうですが、徒長しているかどうかの見極めのポイントは、葉と葉の間です。
茎から葉が出ている植物は、徒長すると葉と葉の間が長くなります。
ひょろひょろと細く伸びている苗は、元気に育っているのではなく、徒長している場合が多いので、気をつけてくださいね。

また、花苗を見る時、花や蕾だけに目がいってしまいがちですが、葉の状態も重要なポイントです。

葉色は、植物の栄養状態を示します。美しい緑色をしているものを選んでくださいね。
また、下葉が落ちていたり、黄色っぽくなっていたりするものは避けた方が良いです。
下葉が枯れているものは、根がしっかりと育っていない、肥料不足、害虫被害を受けている、などの要因が考えられます。

葉の大きさもポイントです。
葉の大きさがそろっていて、葉数が多い苗は、良い環境で育っていたことの証拠です。
また、新葉が変色していたり、斑点がついていたりする苗は病害虫におかされている可能性がありますので、気をつけてくださいね。

分かりにくいですが、良い土を使っている苗を選ぶことも大切です。
見るだけで分かる時もありますが、堆肥やピートモスなどの有機物は軽いので、苗を持ってみて、重いものは要注意です。同じサイズで比べてみましょう。

花壇に植えていた花が、突然病気に侵されてしまったりする時、新しく植えた植物に原因があることが多いようです。

そんなことにならないためにも、これらのポイントをしっかりおさえた、良い花苗を購入してくださいね。
  


株分け

花壇にたくさん咲くお花は素敵ですが、園芸店で花苗をたくさん買ってくるのは大変だし、お金もかかりますよね。

今花壇に咲いているお花を、お家で増やしてみましょう。

植物を増やす方法には色々ありますが、その中でも失敗の少ない、簡単な方法は株分けです。
株分けは、主に観葉植物や、多年草の植物に行います。
何年も同じ鉢のままで大きくなってきた観葉植物は、鉢の中で根がいっぱいになって、水はけが悪くなってしまい、生育不良になります。
また、花壇などに植えっぱなしの植物も同じで、年々大きくなってくると、花付きが悪くなったり、まわりの植物の生育を妨げたりしてしまいます。

こんな時に、大きくなった株を、根っこが付いたまま2つに分けて株分けをし、植物を若返らせてあげましょう。

まず、大きく育った植物を掘り起こし、根の部分をほぐして、2つの株に分けやすくします。

次に、根っこの部分から、思い切って2つの株に分けてしまいます。
手で分けにくい場合は、はさみを使って根を切ってやっても良いですよ。

2つに分けたら、古い土をふるい落として、伸びすぎた根を3分の1程度切り詰めて、好きな容器に新しい用土で植えます。

たっぷりと水をあげて、植え替え後1、2週間は風通しの良い日陰で管理してくださいね。

株分けはいつ行っても良いのではなく、適した時期があります。
観葉植物は、5?7月、9月頃、春に咲く多年草は晩秋に、秋に咲く多年草は早春が適しています。

始めから根が付いている状態の株分けなら、安心ですし、初心者でも簡単に増やすことができますよ。
是非チャレンジしてみてくださいね。
  


挿し木

園芸店で花苗を買ってきて、プランターや花壇に植えるのは簡単ですが、自分で増やしたお花を使えば、愛着もわきますし経済的ですよね。

今花壇などに咲いている植物を増やす方法はいくつかありますが、その中の1つに挿し木があります。

挿し木は挿し芽とも呼ばれ、種で増やしにくい品種や、ハーブなどに良く使います。
挿し木の中にも水挿し、葉挿し、茎挿しなど、色々ありますが、一番手軽な方法は「水挿し」です。

水挿しは、植物の枝を切って、水を入れたコップなどに入れて根を出させる方法です。アイビーやポトス、ハーブなどを増やすのに適していて、寒い地方を除き、室内ならば1年中行うことができるところも嬉しいですね。
水は時々入れ替えて、腐らせないように注意してくださいね。

土を使った、一般的な挿し木の方法は、まず、今年芽吹いた枝を8cm程度切り取って、水揚げさせるために1時間ほど水につけておきます。
その後、用土に挿しておくのですが、挿し木に使う用土は、排水性、通気性に富んでいて、適度な保水性をもっていることが条件です。
専用の土がホームセンターなどに売られていますので、できればそれを使った方が安心ですね。

挿し木した後は、水をたっぷり与えて、直射日光や強風を避けた場所に置いておきます。室内では、窓際などの明るい場所が良いです。
水やりは、表面が乾いてから行うようにしてください。やりすぎも良くないので、注意してくださいね。

挿し木は全ての植物ができるとは限りません。
また、適している植物でも、挿し木したもの全てが発根することは難しいです。

一度失敗しても、次にした時には成功した、なんてこともありますよ。
失敗してもいいや、という気持ちで、チャレンジしてみてくださいね。
  


シェードガーデン

お庭でガーデニングを楽しみたいけど、家には日当たりの良い場所に花壇を作れなくて・・・と諦めていませんか?

日陰や木陰をいかして作る、「シェードガーデン」というものがあります。
植物の中には、日陰に強いものや、日照りが多すぎることを嫌う植物もあります。
そういった植物を集めて作るのが、シェードガーデンです。

まずは、シェードガーデンを作ろうとしている場所が、どの程度の日陰なのかを把握しておく必要があります。
日陰といっても、その度合いは様々ですね。
全く日の当たることがない日陰と、1日のうちで数時間は日の当たる半日陰があります。半日陰にも2種類あり、半日程度なら日があたる場所と、木陰か何かで常に50%程度の光が入っている場所があります。
全く日が当たらない日陰には、日陰を好む植物、半日陰なら、日陰に強い植物を植えると良いです。

また、方向によっても、大きく環境に違いがあります。
同じ日陰でも、南向きの日陰なら温度は高く、乾燥もしやすいです。
北向きの日陰は、温度も低く、土も乾きにくくなるので、湿度を好む植物が適しています。

日陰は暗い印象になりがちですが、日陰でも素敵な演出をするには、葉物を上手に使うことがポイントです。
ギボウシやアイビー、アジサイなどには、綺麗に斑の入った種類があります。
花の時期は1年のうちでわずかですが、葉の茂る時期はとても長いですよね。
葉物をアクセントに使えば、日陰でも、1年中変化のあるお洒落な庭を楽しむことができますよ。

日陰でも愛らしく咲いてくれるお花もいくつかありますよ。
代表的な人気のお花、クリスマスローズは、色々な種類があり、優しい印象のお花です。植えっぱなしでも大丈夫で、年々株が大きくなります。
できれば、冬には日が当たり、夏には陰になる、落葉樹の下などが適しています。

日向の花壇とは一味違った趣が出るシェードガーデン。
お洒落にデザインして、日陰の植物達を楽しんでみてくださいね。
  


ハーブ栽培

植物を育ててみたいけど、花壇もないし、お世話も大変そう・・と思っている人に、ハーブはどうでしょう。

ハーブ栽培は、あまり手間がかからず、花壇がなくても鉢植えで、室内やベランダでも育てやすい植物です。

きれいなグリーンを鑑賞できるだけでなく、香りも楽しむことができて、ちょっと摘んで料理やお茶にも使うことができますよ。
生育が旺盛なハーブ類は、花壇に植えると大きくなりすぎて困る場合がありますが、鉢植えに植えれば、ちょうど良い大きさで育てることができます。

ハーブは加湿をきらうものが多いので、鉢を選ぶ時は通気性の良い、素焼き鉢などを選びましょう。

土は園芸店に行けばハーブ専用の土もありますが、一般の植物向きの用土で十分です。
自分で配合する場合は、赤玉土6、腐葉土3、パーライト1に石灰を少し混ぜたものを使ってください。

乾燥を好むハーブは、水やりは控えめで良いです。
毎日の水やりはなかなか大変ですよね。ハーブは土の表面が乾いてから与えれば十分なので、忙しい人にもぴったりですね。

鉢植えの置き場所は、直射日光が長時間あたるところ、暑くなりすぎるところ、冷暖房が直接当たるところは避けましょう。
鉢植えなら、色々と場所を変えることができますね。
育てながら、一番よく育つ場所を探してみてください。

肥料は、それほど必要としません。
追肥をする時は、種まき後の伸び盛りの頃、花が咲く前などで十分です。

ハーブは西欧では「雑草」でもあるそうですよ。
とっても生命力の強いハーブ。
是非お気に入りのハーブを育ててみてくださいね。
  


ハーブの活用法

花壇に色とりどりに咲く花も綺麗ですが、良い香りを漂わせ、綺麗なグリーンを楽しむことができるハーブの花壇も素敵ですよね。

ハーブは鑑賞するだけでなく、ハーブの良い香りを利用して、さまざまなことに使うことができます。

代表的なものにハーブティがありますね。
ハーブティは、生の葉でも、乾燥させた葉でも、どちらでも使えます。
ポットにハーブを入れて、熱湯を注ぎ、むらせば出来上がりですよ。
自家製のハーブで入れたハーブティは、お客さんへのおもてなしにもお洒落ですね。
また、風邪をひいた時には咳をとめる作用があるタイムティ、身体を温めたい時にはカモミールティなど、ハーブには色々な効用があるので、用途に応じて使いわけると良いですね。

ハーブを浮かべたお風呂も素敵です。
生か、乾燥のハーブを入れた袋をお風呂に浮かべるだけで、良い香りを楽しみながらお風呂に入ることができますよ。
ラベンダーには神経を休め、心をリラックスさせる作用があります。
ぬるめのお湯でラベンダーを浮かべたお風呂に入れば、1日の疲れをしっかり癒すことができますよ。

大きめの器に濃いめに煮出したハーブティを注ぐと、お部屋でハーブの香りを楽しみながらリラックスすることができます。
ハーブティをスプレー容器に入れて、霧吹きしても良いですね。
いち早く香りをお部屋に広げることができますよ。

手間がかからず、室内やベランダでも簡単に栽培できるハーブ。
色々なハーブを育てて、楽しく活用してくださいね。

  


花壇の土作り

花壇の植物が健康に美しく育つには、良い土作りが重要です。
良い土の条件は、適度な水はけと水持ち、通気性があり、有機質を含むことです。
ミミズが住むような土が良いと言われていますが、握った時に柔らかく弾力のある土が良いです。
また、清潔で、土壌酸度が中性のPH7.0から弱酸性のPH5.5?6.5であることも大切です。

花壇を作る時は、まず深さ30cmほど掘り起こして、雑草やゴミ、ゴロ石などを取り除きます。
その後、1?当たりにつき、腐葉土やピートモス、完熟堆肥、パーク堆肥などの有機物をバケツ1?2杯分くらい全体的にまいていきます。
苦土石灰をまき、土にすきこんで良く混ぜて、1、2週間なじませます。
雨が降らなければ、水やりをしてくださいね。

すでにある花壇の土を改良する時は、まず、土壌酸度をチェックしてください。
酸度が適当でないと、植物は養分を吸収することができません。
土壌酸度は、市販の試薬や、土壌酸度計を利用すれば簡単に調べることができますよ。
植える植物の好みに合わせて改良しますが、一般には、土壌がアルカリ性の時はピートモスを、酸性の時は石灰をすき込みます。

土壌酸度を調整したら、土を深さ30cmほど堀り、上下を入れ換えます。
冬場の寒い時に行うと、土の中にもぐっていた害虫が寒気に当たって死んでしまうので、害虫駆除に効果的です。
掘り返した土はできれば2?3カ月ほど寒気にさらしておきます。春まで寒風にさらされると土が風化されて、土質が改善します。
春になって、苗を植えつける時に、腐葉土を混ぜ込み土を整えて平らにします。

植物で一番大切なところは根の部分です。健康な根を育てるには、根を包みこむ良い土を作ることが大切ですね。
土作りは重労働で大変ですが、可愛い植物のために頑張ってくださいね。
  


植物の防寒対策(1)

暑い夏が過ぎ、秋になると元気をとり戻してくる植物ですが、寒い冬が近づいてくると、だんだん生育を抑えていきます。
冬の寒さは、人間だけでなく植物にとっても辛いものです。
特に、寒さに弱い「非耐寒性植物」は、まさに死活問題です。
寒風や低温、さらに雪や霜にやられてしまうと、花壇やコンテナで元気にしている植物も、あっというまに枯れてしまうことがあります。
それを防ぐためには、冬の寒さがやってくる前に、霜よけや鉢上げなど、冬越しについて考えておく必要があります。

冬越しについて対策を考える前に、それぞれの植物の耐寒性を知っておく必要がありますね。
苗を購入した時のラベルに管理方法が記されていますから、それを参考にすれば簡単ですね。ただ、1つ注意することは、こういった情報は東京を基準として書かれているものが多いということです。「耐寒性あり」と書かれていても、実際には寒冷地では枯れてしまう、などということもあります。
東京と自分が住んでいる地域の気温差や、植物の実際の耐寒気温などを参考にした方が良いですね。

まずは寒さに弱い植物の対策です。
花期が終わった1年草は、抜き取って処分します。この時、結実しているものがあったら、来年用に種を採っておくと良いですね。春に植えた球根類は、葉が枯れてきたら掘り上げて保存しておいてください。
アメリカンブルーやベゴニア、ゼラニュームなど、宿根草の中でも寒さに弱いものは、屋内に取り込みます。寄せ植えにしていた植物は、寒さに弱い植物だけをそっと堀りあげて、花壇に植えていた植物は、根を傷つけないように大きく堀り上げて、鉢上げしてください。
室内に害虫が入ってしまったら大変ですから、事前に鉢をよく拭いて綺麗にしてから取り込むようにしましょう。
  


植物の防寒対策(2)

耐寒性のある宿根草も、そのままの状態にしておくと降霜や降雪で枯れてしまうこともあります。

耐寒性があるから大丈夫、と思っていても、「耐寒性」には2種類あり、0度以下の寒さにも耐えられる「耐寒性」と、0度前後の寒さまで耐えられるけれど、霜には弱い、「半耐寒性」とあります。
大切な花壇や鉢植えの植物を戸外で上手に越冬させるために、植物の耐寒性をしっかり把握して冬対策をしておきましょう。

花後に地上部が枯れる耐寒性宿根草は、葉が枯れてきたら株元で茎を刈り取っておきます。
枯れない種類は、株の3分の1のところで切り戻します。
株元は落ち葉や腐葉土、土、不織布などで覆って、株元が完全に隠れるほどにマルチングしておけば、冬の乾燥防止と防寒になります。
整理し終わった花壇の土は、しっかり耕して上下を入れ替え、腐葉土や堆肥などを入れて土づくりをしておきましょう。

花壇に霜よけしたい植物がたくさんある時は、ポリフィルムや不織布を使ってトンネル上にかぶせてやる方法があります。
アーチ状の鉄パイプなどと、覆うものがセットになって、ホームセンターなどで売られていますよ。
設置も簡単にできるようになっているので、是非使ってみてくださいね。

よしずを支柱で支えて、上から覆うようにして防寒してやる方法もあります。
よしずの他に、木枠にプラスチックフィルムを張ったものでも良いですが、積雪の多い地域では、雪の重みに耐えられるように丈夫に作ってくださいね。


  


植物の防寒対策(3)

人間にも辛い冬の寒さは、植物にとっても辛いものです。
大切な植物を守るために、本格的な寒さが来る前に対策をしておく必要があります。

耐寒性のある植物で、花壇に植えている植物は、株元にマルチングしてやることで冬越しできるものもありますが、室内にとりこんだ方が安心な植物も多くありますね。

けれど、室内にとりこみたくても、衛生面や置き場所を考えるとなかなか難しいのが現状ですね。

ベランダがある人は、ベランダを利用しましょう。
同じ戸外でも、お庭とベランダでは、環境が大きく違います。
お庭では冬越しできなくても、ベランダなら多くの植物が冬越しできますよ。
特に、北風の当たらない南向きのベランダでは、直接霜が当たることもなく安心です。
寒さに弱い花壇の植物を鉢上げして、ベランダで越冬させてやりましょう。

手すりがフェンス状のベランダは、強風を避けるために風よけをしてやる必要があります。専用の風よけシートも売られていますが、すだれやレジャーシートなどでも代用できますよ。

ベランダの中でも、置き場所にポイントがあります。
寒さに弱いものは室内側に、寒さに強いものはフェンス側に並べてやってください。

しっかり防寒したい鉢植えは、鉢カバーを使ったり、一回り大きな鉢に入れてやったりすると保温効果が高まります。2、3鉢なら、発泡スチロールや段ボール箱の中に入れておいても良いですね。昼間、天気の良い日は、箱から出して日に当ててやりましょう。

たくさんの鉢植えをベランダで防寒したい時には、ワーディアンケースといって、植物を寒さや乾燥から守るガラスやプラスチックのケースがあります。
大きさは様々で、ベランダにも設置でき、一度に沢山の鉢植えを管理できるのでとても便利ですね。日中は覆いを開けておき、夕方には閉めて使ってください。

冬の寒さから守ってあげれば、春にはまた美しい花を楽しませてくれる植物たち。
なかなか面倒な作業ですが、頑張ってくださいね。
  


植物の花がら摘み

花壇に色とりどりに咲く花々や、お洒落に作られた寄せ植え。
そんな花の美しさをできるだけ長く楽しむためには、植えっぱなしではなく、日々のお手入れが大切ですね。
お手入れの中での基本的な水やりの他に大切なお手入れに、花がら摘みがあります。

咲き終わった花を放置すると、見た目が悪いだけでなく、結実して次の花が咲きにくくなります。また、落ちた花びらを腐らせると、灰色かび病などの病気の原因にもなってしまいます。

花がら摘みのやり方は、花の種類によって少しずつ違います。
茎が柔らかいものは、手で摘み取って大丈夫です。
ただ、ペチュニアは触るとベタベタするのでハサミを使う方がおすすめです。

ビオラやパンジー、プリムラは、枯れた花茎の基部から摘み取って、できるだけ花茎を残さないようにします。

チューリップなどの球根類は、花首(花と茎の境目)で切り取ります。葉や茎は、球根を太らせるために残しておきます。

花が房状につくストックなどは、終わった花から順番に摘み、最後の花が終わったら花茎の付け根から切り取ります。

バラの花がらは、枝の一番上にある五枚葉のすぐ下で切り取るのが基本です。
残した葉の付け根から新芽が出てきますよ。

日当たりの良い花壇に咲いている花は、次々と花が咲きますね。
また、開花の最盛期の鉢花は、そのままにしておくと、すぐに株が疲労してしまいます。
1日に1回は見回って、七部通り咲き終えた花は思い切って摘み取ってしまいましょう。
  


植物の水やり(1)

植物への水やりは、植物を美しく元気に育てるためには欠かせないことですね。
単に水やりといっても、花壇やコンテナ、季節など、その時の植物の環境で、少しずつやり方が変わってきます。
「水やり3年」という言葉があるように、簡単そうでいて、なかなか難しいのが水やりです。水やりの仕方で植物の育ち方に大きな違いが出てくることがあるので、植物の性質を良く把握して、水やりのポイントを押さえておきましょう。

花壇の植物への水やりは、それほど神経質になることはありません。
頻繁に水やりをすると、植物は根を深く張らなくても水が得られるため、根をしっかり張ることをしなくなります。そうすると、乾燥に弱い株になってしまいます。
花壇の植物への水やりは、やりすぎないのがポイントです。
植え付け後しばらくの間や、夏の暑い季節、日照りの時期などには毎日の水やりが必要になってきますが、それ以外は毎日でなくても大丈夫です。
花壇の土を適度に乾かしてやることで、根の発達を促すことができるので、土が乾いてから水やりするようにしてくださいね。

鉢植えの水やりには、少し気を配る必要があります。
花壇と同様、水を与えすぎると根腐れしたり、葉先が痛んできたりして良くないので、鉢土の表面が乾いてからたっぷりとやることが基本です。
鉢土の表面が乾いて、白っぽくなってきた時が目安です。
寄せ植えしてある時は、土の表面が見えにくいので、指で触れてみたり、鉢の重さで乾きぐあいをチェックしてみたりしてくださいね。

水を与える時は、花や葉に直接水をかけると、土に水がしみ込みにくいばかりでなく、痛んだり、病気の原因になったりします。
鉢植えの水やりは、株元が鉄則です。じょうろの先を株元に寄せて、静かに与えます。
水に手を添えて勢いを弱めながら与えると良いですね。
鉢底から水が流れ出るまで、しっかり与えてくださいね。
  


植物の水やり(2)

簡単そうで、難しい水やり。
植物が元気に育つかどうかは、水やりの仕方が大きく影響してきます。

花壇やコンテナなどによっても、水やりの仕方には違いがありますが、季節によっても大きな違いがあります。ポイントを押さえた水やりをしましょう。

春から初夏にかけての季節は、植物の生長が盛んな季節です。水やりにも特に気を配る必要があります。
土が乾いてから、たっぷりと水をあげましょう。
ただし、冬の間に水やりを控えめにしていた植物は、温かくなってきたからといって、急に水を増やすと、根を傷めることになってしまいます。少しずつ水を増やすように注意しましょう。

夏の水やりは、比較的涼しいと感じる早朝に水やりをすることがベストです。タイミングを逃した時は、夕日が落ちて暑さがおさまってから行ってください。気温が高い間に水やりをすると、蒸れて株が弱ってしまいます。蛇口やホースに溜まっていた水は高温になっていることがあるので注意してくださいね。
逆に冷えた水を与えると、ショック状態に陥ることもあります。必ず水の温度を確かめてから与えてください。
鉢植えやハンギングは、乾燥しやすいので、しおれさせないように気をつけます。
お庭への水やりは、花壇だけでなく、お庭全体に水をまくと良いですね。

秋も、春と同様、植物の生長が盛んな季節ですので、十分に水やりしてください。
10月下旬ごろになり、気温が下がってくると植物の生長も鈍くなってくるので、だんだん水の量を減らしていきましょう。

冬は植物の生長がかなり鈍くなります。 この季節に水をやりすぎると、根を傷めて、腐って枯れてしまうこともあります。水やりはできるだけ控えるようにしてくださいね。
夕方の水やりは禁物です。夜のうちに水が凍ってしまうことがあるので、暖かい日の午前中に行い、夕方には鉢土の表面が乾いているようにしておきます。
面倒ですが、水道の水にお湯を足すなどして、15℃くらいに温めた水を与えるのがベストですよ。